GA4のカスタムイベント作成マニュアル(GTM不要)【初心者向け完全版】

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[GA4のイベントとキーイベントの違い完全ガイド【初心者向け】]でイベントとキーイベントの違いを学びました。

今回は、その次のステップとして「カスタムイベントの作り方」を解説します。

「特定のボタンのクリックを計測したいのに、GA4に出てこない…」

「カスタムイベントを作りたいけど、GTMが必須なのか分からない…」

GA4を使い始めて少し経つと、「標準のままでは足りない計測」をしたくなる場面が増えます。

この記事では、GA4の「イベント作成」機能で”既存イベントを条件で切り出す”カスタムイベントの作り方を初心者向けに解説します。

設定手順、よくある間違い、GTMとの使い分けまで、画面付きでまとめます。

この記事を読めば、GA4だけでカスタムイベントを作れるようになり、「GTMが必要なケース」と「GA4だけでOKなケース」の判断基準も分かります。

まずは「カスタムイベントとは何か?」から見ていきましょう。

カスタムイベントとは?【GA4の「イベント作成」機能を理解する】

結論から言うと、この記事で解説するカスタムイベント = 既存のイベントを条件で切り出して、別のイベント名で記録する機能です。

GA4の「イベント作成」機能の本質

GA4には「イベント作成」という機能があり、これを使ってカスタムイベントを作ります。

重要な前提:

  • 既にGA4に入っているイベントに条件を付けて、新しいイベント名で記録する
  • 「ゼロから新しいイベントを発火させる」機能ではない

つまり、「既存イベント + 条件 = 新しいイベント名」という仕組みです。

GA4のカスタムイベント作成の基本式: 既存イベント + 条件 = 新しいイベント名

どんなケースで使う?

よくある使い方(3つ):

  1. 送信完了ページを成果として記録
    • page_viewのうち、/thanksだけを form_submit_complete として記録
    • キーイベントに設定しやすい
  2. 定ページの閲覧を別イベントにする
    • page_viewのうち、/pricingを pricing_view として記録
    • 料金ページの閲覧を重要指標として追跡
  3. 特定の条件を満たすスクロールを記録
    • scrollのうち、特定ページだけを article_read として記録
    • ※GA4標準のscrollは「90%到達」のサイン(読了と完全一致ではない)

重要な前提: 「既に入っているイベント」が必須

GA4の「イベント作成」は、既にGA4に入っているイベントを加工する機能です。

つまり:

  • page_viewが入っている → /thanksだけを切り出せる
  • page_viewが入っていない → 何も作れない

「そもそもイベントが入っていない行動」(例: 特定ボタンのクリック)は、GA4だけでは作れません。

その場合は、GTM(または実装側)で先にイベントを発火させる必要があります。

GA4だけでできること / できないこと

できることできないこと
既存イベントを条件で切り出すゼロから新しいイベントを発火させる
page_viewを条件で分ける特定ボタンのクリック(イベント未取得)
scrollを条件で分けるフォーム入力開始(イベント未取得)

まとめ:

  • GA4だけでOK: 既存イベントの加工
  • GTMが必要: そもそもイベントが入っていない行動

次は、GA4だけでできる範囲を詳しく見ていきましょう。

GA4だけでできる範囲【イベント作成の具体例】

GA4の「イベント作成」機能では、以下のような条件を使って新しいイベントを作れます。

条件に使えるパラメータ:

  • イベント名(page_view, click など)
  • page_location(URL全文)/ page_path(ドメイン以降)
  • link_url(クリックしたリンクのURL)などのイベントパラメータ

基本ルール:
既存イベント + 条件(パラメータ) = 新しいイベント名

具体例1: 送信完了ページを成果として記録

やりたいこと:
お問い合わせ送信完了ページ(/thanks)を成果として記録したい

設定方法:

  • 元のイベント: page_view
  • 条件: page_location に「/thanks」を含む
  • 新しいイベント名: form_submit_complete

結果:
/thanks を閲覧すると form_submit_complete が記録され、これをキーイベントに設定できる

💡 ポイント:
送信完了ページがあるなら、これが最短ルート(GTM不要)。 GA4のイベントとキーイベントの違い完全ガイド【初心者向け】で解説した「送信完了を成果にする」方法の実装例です。

📊 分析のポイント:

  • form_submit_complete をキーイベントに設定
  • 流入元別の成果数を比較

具体例2: 特定ページの閲覧を別イベントにする

やりたいこと:
料金ページ(/pricing)の閲覧を重要指標として追跡したい

設定方法:

  • 元のイベント: page_view
  • 条件: page_location に「/pricing」を含む
  • 新しいイベント名: pricing_view

結果:
/pricing を閲覧すると pricing_view が記録され、ページ別の分析が容易になる

📊 分析のポイント:

  • pricing_view 後のキーイベント発生割合を確認
  • 料金ページ閲覧者の行動パターンを分析

具体例3: 外部リンククリックを別イベントにする

やりたいこと:
外部リンク(例: YouTube)のクリックを計測したい

設定方法:

  • 元のイベント: click
  • 条件: link_url に「youtube.com」を含む
  • 新しいイベント名: youtube_click

結果:
YouTubeリンクをクリックすると youtube_click が記録される

💡 前提:
※拡張計測の「外向きリンクのクリック」がON + click イベントが入っていることが前提。DebugViewで click と link_url を確認してください。


⚠️ ここまでが「GA4だけでできる」範囲です

できないこと(再確認):
GA4のイベント作成では、そもそもイベントが入っていない行動は作れません。

例:

  • 特定ボタンのクリック(イベント未取得)
  • フォーム入力開始(未実装)
  • 埋め込み動画の再生(別途設定必要)

解決策:
GTMまたは実装側で先にイベントを発火させる必要があります。

カスタムイベントの設定手順【画面付きで解説】

設定前の前提確認

カスタムイベントを作る前に、以下を確認してください。

✅ チェックリスト

  • 元となるイベントが既にGA4に入っている
  • リアルタイムまたはDebugViewで確認済み
  • 条件に使うパラメータ名(page_location等)を把握している

STEP1: GA4管理画面から「イベント作成」へ移動

操作手順

  1. GA4管理画面(管理 / Admin)を開く
  2. 左メニューから 「イベント」(Events) をクリック
  3. 右上の 「イベントを作成」(Create event) をクリック

💡 ボタンが見当たらない場合は、管理画面の検索で「イベント」と入力してください。


STEP2: カスタムイベント名と条件を設定

1) カスタムイベント名を入力

例:form_submit_completepricing_view など
ルール:英小文字 + アンダースコア(_) で統一

2) 一致する条件を設定(例:/thanksを成果にする)

項目設定値
パラメータevent_name
演算子equals(と等しい)
page_view
+ 条件を追加
パラメータpage_location
演算子contains(を含む)
/thanks
GA4のカスタムイベント作成画面での条件設定例(page_locationにthanksを含む)

💡 条件の読み方
「event_name が page_view かつ page_location に /thanks を含む」
→ この条件を満たすと form_submit_complete が記録される

よく使う演算子

  • equals:完全一致
  • contains:部分一致(まずはこれ。誤爆しそうなら equals / starts with
  • starts with:前方一致

STEP3: 保存してDebugViewで確認

保存手順

  1. 右上の 「作成」 をクリック
  2. イベント一覧に追加されたことを確認

⚠️ 保存だけでは完了ではありません

確認方法

  1. Tag Assistantでデバッグモードを有効化
  2. GA4の 「DebugView」 を開く
  3. サイトで該当の行動(/thanks にアクセス)を実行
  4. DebugViewで新しいイベント名が表示されるか確認

💡 ポイント

  • DebugViewで見えれば設定成功 ✅
  • 反映に数分かかることがあります。焦って削除せず、待って再確認してください
  • 通常レポートへの反映は24〜48時間後
GA4のDebugViewで新しく作成したイベントが表示されている画面

⚠️ 設定時の注意点

  1. イベント名は変更不可:間違えたら削除して作り直す
  2. 条件は「AND」で結合:すべての条件を満たす必要がある
  3. 反映は最大48時間:DebugViewで先に確認

よくある間違いと解決策【初心者がつまずく3つのポイント】

間違い1: page_location と page_path を混同してしまう

よくある例
「page_pathで条件を作ったのにイベントが発生しない」

問題点

  • page_location:URL全文(https://example.com/thanks?id=123
  • page_path:パスのみ(/thanks

クエリ(?id=123 など)まで含めて判定したいのに page_path を使うと、条件が当たりません。

💡 UIに「page path + query string」など別項目がある場合は別物です。

解決策

  • クエリも含めたい → page_location
  • パスだけで十分 → page_path
  • 迷ったらDebugViewで実際のパラメータ名と値を確認

間違い2: equals(完全一致)で指定してイベントが発生しない

よくある例
page_location を equalshttps://example.com/thanks と指定したが、?id=123 付きでは発生しない

問題点
equals1文字でも違うと一致しない

解決策

  • 基本は contains で動かす(例:/thanks
  • 誤爆があるなら starts with や、より具体的なパスで絞る
  • 完全一致が必要なときだけ equals を使う

間違い3: イベント名の表記ゆれ(後から直せず地味に痛い)

よくある例
Form Submit CompleteformSubmitCompleteform-submit-complete

問題点
GA4のイベント名は 大文字・小文字を区別 します。表記が揺れると別イベントになり、集計が分裂します。

解決策

  • 統一ルール:英小文字 + アンダースコア(_)
  • 例:form_submit_completepricing_viewyoutube_click
  • 後から変更できないので、最初にルール固定が重要

✅ 間違いを避ける3つのチェックリスト

  1. パラメータ:クエリも見るなら page_location、パスだけなら page_path
  2. 演算子:まずは contains、誤爆したら starts with で絞る
  3. イベント名:英小文字 + アンダースコア(_)で統一

💡 DebugViewで「実際のパラメータ名・値」を見てから設定すると、ミスが激減します。

まとめ: GA4のカスタムイベント作成をマスターしよう

この記事では、GA4の「イベント作成」機能で既存イベントを条件で切り出す方法を解説しました。

要点の振り返り:

  • カスタムイベント = 既存イベント + 条件 = 新しいイベント名
  • GA4だけでできる範囲: 送信完了ページ、特定ページ閲覧、(拡張計測ONで)外部リンククリック
  • 設定の3ステップ: イベント作成 → 条件設定 → DebugView確認

今日からできる最初の一歩

送信完了ページ(/thanks)がある場合
/thanksform_submit_complete として記録する設定から始めてください(最短で成果計測ができます)。

送信完了ページがない場合
まずは 重要ページの閲覧(例:/contact、/pricing、/service)を切り出して、ユーザー行動を追える状態にしましょう。

実行手順(最短)
DebugViewで「元イベントとパラメータ」を確認 → イベント作成 → DebugViewで新イベントを確認


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