GA4のレポートで「ユーザー数」を見ると、「Active users」と「Total users」の2種類が表示されていて、戸惑った方も多いのではないでしょうか。
「どっちを見ればいいの?」
「なんで数字が違うの?」
「このズレって設定ミス?」
結論から言うと、
- Active users = “条件を満たしたアクティブなユーザー”
- Total users = “期間内に計測されたユーザーの総数”
この定義を知らないと、レポートの数字がズレて見えて当然です。設定ミスではありません。
この記事では、GA4初心者が必ず悩む「Active usersとTotal usersの違い」を、定義・数字がズレる理由・レポートでの確認場所・使い分け基準の順で解説します。
この記事を読めば:
- 2つの指標の定義が腹落ちする
- 「数字がズレる理由」が説明できる
- どっちを見るべきかが判断できる
それでは、順番に見ていきましょう。
Active usersとTotal usersの定義
まず、2つの指標の定義を正確に押さえましょう。
Active users(アクティブユーザー)
定義:
選択した期間中に、少なくとも1回の「エンゲージメントのあるセッション(engaged session)」があったユーザーです。
engaged session とは、次の条件のうち 1つでも満たすセッション を指します:
- 10秒以上のエンゲージメント時間がある(※ページを開いた状態での実際の滞在時間)
- キーイベント(コンバージョン)が発生している
- 2ページ以上(または2画面以上)が表示されている

つまり Active users は、「来ただけ」ではなく 何らかの関与が確認できたユーザー です。
(engaged sessionの詳細は、Day 8の記事で解説しています)
Total users(総ユーザー)
定義:
選択した期間中に、少なくとも1回サイト/アプリに接触し、GA4で計測されたユーザーの総数です。
engaged session の有無は関係ありません。
重要なポイント
基本的に:Total users ≥ Active users
Total users は「期間内に計測された全ユーザー」、Active users は「その中で関与が確認できたユーザー」だからです。
具体例:
1週間のレポート
- Total users = 1,000人(期間内に計測されたユーザー)
- Active users = 700人(engaged session があったユーザー)
差分の300人は、たとえば 10秒未満で離脱 / キーイベントなし / 1ページだけ表示 のような「関与が弱い訪問」が中心です。
なぜTotal usersの方が多いのか
「基本的に Total users ≥ Active users」になるのは、“来たけど関与しなかったユーザー”もTotalには入るからです。具体例で整理します。
engaged sessionを持たない(= Activeに入らない)例
ケース1: 流入ミスマッチで即離脱
- 検索/SNSからページを開いたが、内容が違って数秒で戻る
- 結果:
- Total users = +1(計測はされる)
- Active users = +0(engaged session条件を満たさない)
engaged sessionを持つ(= Activeに入る)例
ケース2: ちゃんと読まれた
- ページを開いて、スクロールや読み進めが発生し10秒以上のエンゲージメントがある
- 結果:
- Total users = +1
- Active users = +1
ケース3: 2ページ以上見た
- 1ページ目を5秒 → 2ページ目を5秒のように、合計は短くても2ページ表示がある
- 結果:
- Total users = +1
- Active users = +1
ケース4: キーイベント(コンバージョン)が発生
- ページを開いて8秒で「資料請求」ボタンをクリック(キーイベント発生)
- 結果:
- Total users = +1
- Active users = +1(10秒未満でも、キーイベントがあればengaged session成立)
まとめ
engaged sessionの条件(10秒以上のエンゲージメント / キーイベント / 2ページ以上)を1つも満たさない訪問がある限り、Total usersの方が多くなります。
差分(Total−Active)が大きいほど、「来たけどすぐ戻った」流入が多いサインなので、流入元やLPを見直す材料になります。
目安:
- 差分が20-30%程度 = 正常範囲
- 差分が50%以上 = 要注意(流入元やLPの見直し推奨)
- 差分が80%以上 = 緊急(計測ミスやボットの可能性も疑う)
(計測が正しく動いているかの確認方法は、Day 11のDebugView記事で解説しています)
レポートでの表示と確認方法
GA4で「Active users」と「Total users」を確認する方法を整理します。
重要:
GA4の標準レポートで表示される「Users(ユーザー)」は、基本的にActive users(アクティブユーザー)として扱われます。
つまり、レポートで「ユーザー数」を見るとき、それは「関与があったユーザー」の数です。
標準レポートでの確認(まずここ)

手順:
- GA4管理画面を開く
- レポート → ライフサイクル → 集客 → ユーザー獲得 を開く
- 表の「Users(ユーザー)」が”Active users”の確認になります
ポイント:
標準レポートは「アクティブユーザー中心」で設計されているため、ここでまずActive usersの動きを見ます。
(※レポート画面のイメージは、GA4のデモアカウントで確認できます。Google公式デモアカウントはこちら)
Total usersを確認したい場合(確実なのは探索)
Total usersは、標準レポートに常に表示されるとは限りません。
確実に比較したい場合は「探索」を使います。
手順:
- 探索 → 自由形式 を開く
- 指標(Metrics)に Active users と Total users を追加
- 期間を合わせて、2つを並べて比較する

比較のポイント:
- 差分(Total – Active)が20-30%程度なら正常範囲
- 差分が50%以上なら、流入元やLPの見直しを検討
- 差分が80%以上なら、計測ミスやボットの可能性も疑う
(詳しくは、前のセクション「なぜTotal usersの方が多いのか」を参照)
(探索機能の詳細な使い方は、今後の記事で解説する予定です)
補足:レポートに追加できる場合もある
権限やレポートの種類によっては、レポートのカスタマイズ(鉛筆アイコン)から指標を追加できることがあります。
ただしUI/権限差が出やすいので、「Total usersは探索で見る」を基本ルールにすると迷いません。
どっちを見るべきか【使い分けの基準】

「Active usersとTotal users、結局どっちを見るべき?」
この質問に、明確に答えます。
基本はActive users(迷ったらこれ)
理由:
- GA4の標準レポートは、基本的に「Active users(engaged sessionを持つユーザー)」を中心に見せる設計
- 「来た人」ではなく「関与した人」の動きを追いやすい
- 施策の良し悪し(改善で”行動が増えたか”)を判断しやすい
まずはActive usersで”手応え”を見て、必要に応じてTotal usersで補助線を引く、が安全です。
Total usersを見るべき3つのケース
ケース1: GA4上での”接触した人の広さ”を見たい
例: 新規キャンペーンで「どれだけ多くのユーザーに触れたか」を把握したい
→ Active usersだけだと”関与した人”に寄るので、Total usersも並べると全体像が見えます。
ケース2: UAのユーザー数と”見え方”を合わせて比較したい
例: UA→GA4移行後にユーザー数が減った気がする
→ 定義は別物ですが、Active usersよりは Total usersの方が近い比較になりやすいです。
※UA/GA4で計測仕様が違うので、完全一致はしません。
ケース3: “流入の質”や計測状態を疑うトリガーにしたい
例: Total usersは増えているのに、Active usersが伸びない/急に乖離が広がった
→ まずは「どのチャネル・どのLPで乖離しているか」を見て原因を切り分けます。
- ミスマッチ流入(検索意図ズレ、SNS釣り見出し)
- 読み込みが重い(すぐ戻られる)
- 計測の問題(タグ二重/欠落、フィルタ、同意設定など)
計測の確認は Day 11のDebugView記事 を参照してください。
使い分け早見表
| 指標 | 見るべき場面 | 具体例 |
|---|---|---|
| Active users | 施策の効果測定(関与が増えたか) | 記事改善で”ちゃんと読まれた人”が増えたか |
| Total users | GA4上の接触の広さ(届いた範囲) | 新規施策で”触れた人”が増えたか |
| Total users | UA比較の補助線 | UA→GA4移行で”見え方”を揃えて確認 |
| 両方を比較 | 乖離が急拡大した時の異常検知 | Total↑なのにActive→=流入/計測を点検 |
補足:
定期的に両方を並べて確認する習慣をつけると、異常の早期発見につながります。
まとめ
この記事では、GA4の「Active users」と「Total users」の違いと使い分けを整理しました。
重要ポイントのおさらい
- Active users = 選択期間内に engaged session(関与のあるセッション) を持ったユーザー
- Total users = 選択期間内に GA4が識別できたすべてのユーザー(接触の広さの目安)
- Total users ≧ Active users(必ず成立)
- 迷ったらActive usersを主指標にする(関与の変化が追いやすい)
- Total usersは補助指標として使う(届いた範囲・UA比較の補助線・乖離チェック)
engaged sessionの重要性
Active usersは「engaged sessionを持ったかどうか」で決まります。
engaged sessionは、次の3条件のうち どれか1つ を満たしたセッションです(10秒超 / キーイベント発生 / 2ページ以上閲覧)。
✅ 今日やること(最短3分)
GA4のレポートで Active users と Total users を同じ画面に並べて、差分を確認してください。
「Totalだけ増えてActiveが伸びない」なら、流入のミスマッチ or 計測周りを疑うのが第一手です。
確認手順:
1. GA4管理画面 → 探索 → 自由形式
2. 指標に Active users と Total users を追加
3. 期間を揃えて、2つを並べて比較
次に読むべき記事
- Day 11: DebugView完全ガイド(計測が正しいか確認)
- Day 9: カスタムイベント作成マニュアル(キーイベント用の土台を作る)
- Day 8: イベントとキーイベントの違い(成果設定の理解を固める)
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