GA4の自動収集イベントとは?4つの基本ログ(first_visit / session_start / page_view / user_engagement)を整理する
GA4を触り始めたとき、最初につまずきやすいのが「イベントが多すぎて、何が重要かわからない」問題です。
結論から言うと、まず最優先で押さえるべきなのは 自動収集イベント(特に4つの基本ログ) です。
- first_visit(初回訪問)
- session_start(訪問開始)
- page_view(ページ表示)
- user_engagement(しっかり見たサイン)
この4つが、GA4でよく見る ユーザー数/新規ユーザー/セッション数/PV/エンゲージメント の“土台”になっています。
この記事(第1回)は、細部に入りません。
「詳細は第2回以降で掘り下げるので、まず全体像をつかむ」ための回です。
- 第0回(GA4自動収集イベントマスター講座|全8回まとめ(first_visit / session_start / page_view / user_engagement)こちら:
- 第2回(first_visit詳細)はこちら:※URLを差し替えてください
1 GA4のイベントの種類とは?(自動収集・拡張計測・推奨・カスタム)
1-1 GA4がすべての行動を「イベント」で記録するツールだという話
UA(ユニバーサルアナリティクス)は、ざっくり言うと セッションやページビュー中心 の考え方でした。
一方GA4は、ユーザーの行動を ぜんぶ「イベント(出来事)」として記録する のが基本設計です。
たとえば、あなたが普段見ている「PV」も、GA4の世界では page_viewというイベント です。
- 「ページが表示された」→ page_view(イベント)
- 「初めて来た」→ first_visit(イベント)
- 「訪問が始まった」→ session_start(イベント)
- 「ある程度ちゃんと見た」→ user_engagement(イベント)
つまりGA4では、「イベントを理解する=GA4を理解する」と言っても過言ではありません。
1-2 イベントの4つの分類(自動収集・拡張計測・推奨・カスタム)
GA4のイベントは、大きく4種類に分けて考えると整理が一気にラクになります。
1)自動収集イベント
GA4タグを正しく入れると、最初から自動で送られるログ。今回の主役。
例:page_view / session_start / first_visit / user_engagement
2)拡張計測イベント
GA4管理画面のスイッチ(ON/OFF)で増やせるイベント。
例:scroll / click / file_download など
3)推奨イベント
Googleが「この名前で送るとレポートや分析が整いやすいよ」と推奨しているイベント群。
例:ECなら purchase、問い合わせなら generate_lead など(用途別)
4)カスタムイベント
自分たちでイベント名・パラメータを自由に決めて送る完全オリジナル。
例:form_submit(独自定義)/ line_click / tel_tap など(命名は設計次第)
ここで大事なのは、「どれが偉い」ではなく、下のレイヤーほど“標準で必ずある基礎” という見方です。

1-3 まずは“勝手に取れているログ”を理解するのが最優先

GA4を触り始めた直後にありがちなのが、
- スクロール計測を入れたい
- クリックイベントを作りたい
- フォーム送信を取りたい
…と、拡張計測やカスタムイベントに意識が飛ぶことです。
もちろんそれらも大事ですが、標準で何が取れているか を理解せずに進むと、あとで必ず混乱します。
なぜならGA4の基本指標(ユーザー/セッション/PV/エンゲージメント)は、最初からある 自動収集イベント4兄弟 を材料にして成り立っているからです。
このシリーズでは、まずこの4兄弟にフォーカスして「GA4の数字の正体」を押さえていきます。
2 自動収集イベント=「拡張計測OFFでも必ず取れている基本ログ」
2-1 「拡張計測機能」を全部OFFにした場合でも残るイベントがある
GA4には「拡張計測」という便利機能があります。
場所はざっくり言うと、
GA4管理画面 → データストリーム →(Web)→ 拡張計測

ここに、スクロール、サイト内検索、動画エンゲージメント、ファイルダウンロードなどの ON/OFF が並んでいます。
そして重要ポイントはこれです。
拡張計測を全部OFFにしても、GA4は“最低限のイベント”を送信し続けます。
つまり「まず何も触らなくても取れているログがある」ということです。
2-2 その“残るイベント”が自動収集イベント4兄弟
拡張計測をいじらなくても、GA4タグさえ正しく入っていれば、基本として次のイベントが飛びます。
- first_visit
- session_start
- page_view
- user_engagement
言い切るとこうです。
この4つは、拡張計測のON/OFFに関係なく“自動で取れている基本ログ”です。
確認のしかたも簡単で、GA4の
- リアルタイム(イベント名を見る)
- レポート(イベント数で見る)
などで、イベント名として表示されているのを確認できます。
2-3 だからこそ、まずこの4つを理解するだけでも結構戦える
Web担当者・ブロガーがまず見たいのは、だいたいこのあたりです。
- ユーザーは増えた?(ユーザー数)
- 新規は増えた?(新規ユーザー数)
- 訪問は増えた?(セッション数)
- 記事は読まれた?(PV)
- ちゃんと読まれた?(エンゲージメント)
これらは全部、自動収集イベント4兄弟の組み合わせで説明できます。
だから「最初の1本目」としては、ここを押さえるだけでアクセス解析の解像度が一段上がります。
この記事はあくまで全体像です。
第2回以降で、4兄弟を1つずつ掘り下げます。
3 4つの自動収集イベントをざっくり比較してみる
3-1 4つのイベントを一言で言うと?(役割のざっくり定義)
ここでは“感覚”をつかむのが目的なので、細かい条件は後回しでOKです。
- first_visit:このブラウザにとって「このサイトに来た最初の一歩」
- session_start:「今回の訪問」が始まった瞬間
- page_view:ページが表示されたタイミング(=PVの材料)
- user_engagement:そのページを“ある程度ちゃんと見ていた”サイン
この4つをざっくり言うと、
入口(first_visit / session_start)→閲覧(page_view)→ちゃんと読んだ(user_engagement)
という流れで理解すると、迷子になりにくいです。
どの指標と関係しているか(ユーザー・セッション・PV・エンゲージメント)
この対応表は、シリーズ後半の「指標マッピング総まとめ」でもそのまま使えます。
| イベント名 | 主に関係する指標 | ざっくり役割 |
|---|---|---|
| first_visit | 新規ユーザー数、ユーザー数 | 初めて来たブラウザの“足あと” |
| session_start | セッション数 | 訪問のスタートを数える |
| page_view | ページビュー数(PV) | どのページが何回表示されたか |
| user_engagement | エンゲージメント時間/エンゲージメント率 | どれくらい“ちゃんと見たか”の目安 |
ポイントは、「指標はイベントからできている」という見方です。
指標だけ追うと数字の意味があいまいになりがちですが、イベントに戻ると理解が安定します。
3-2 さくら整体院の「1回の初回訪問」を例に、時系列で眺めてみる
たとえば、こんなシナリオを考えます。
- ユーザーがGoogleで「腰痛 整体 福岡」と検索
- さくら整体院のブログ記事に 初めて アクセス
- 記事を読んだあと、メニュー → アクセス → お問い合わせページへ
このとき、最初のアクセス直後には、だいたい次のイベントが並びます。
最初のアクセス(ブログ記事)
- first_visit(初めての訪問なら)
- session_start(訪問開始)
- page_view(ブログ記事が表示)
- user_engagement(しばらく読んでいたら)
2ページ目(/menu/)以降
- page_view(/menu/)
- user_engagement(読んでいたら)
- page_view(/access/)
- user_engagement(読んでいたら)
- page_view(/contact/)
- user_engagement(読んでいたら)

4 今後の各回で何を深掘りしていくか(シリーズ全体への導線)
4-1 第2回:first_visit編で“初回訪問”を理解する
first_visitは「新規ユーザー」の理解に直結します。ここを押さえると、入口分析が強くなります。
第2回では例えば、こんな内容を扱います。
- Cookie・ブラウザ単位での「初めて」の定義
- 初回訪問ページ(TOPなのか、記事なのか)の見方
- 初回来訪チャネル(検索/SNSなど)の比較
- 練習問題(ChatGPTノック)で理解を固める
ブログでもLPでもECでも、入口の考え方は共通なので、まずここから読むのがおすすめです。
→ 第2回:first_visit詳細はこちら(※URLを差し替えてください)
4-2 第3〜5回:session_start / page_view / user_engagementのそれぞれを深掘り
続く3本は、「訪問→閲覧→ちゃんと読んだ」を分解して理解する回になります。
- session_start:セッション定義、再訪、UAとの違い
- page_view:ランディングページ分析、回遊、ブログ運用の見方
- user_engagement:滞在時間、エンゲージメント率、「長い=良いのか?」問題
first_visitとセットで覚えると、ユーザーの「入口→滞在→回遊」の全体像が見えるようになります。
4-3 第6〜7回:指標マッピング&Pythonで“裏側”まで覗いてみる
シリーズ後半は「数字の作られ方」を体系化する復習+発展編です。
- 第6回:自動収集イベントとGA4指標の対応表(総まとめ)
- 第7回:仮想イベントデータ × Pythonで、ユニークユーザー/セッション/PVなどを集計して、GA4レポートの裏側を理解する
「GA4の数字をちゃんと説明できるようになりたい」「将来、分析寄りにも進みたい」人向けのパートです。
まとめ:GA4は“まず4兄弟”で土台を固めよう
GA4はイベントが多く見えますが、最初に見るべきはシンプルです。
- 自動収集イベントは、タグを入れた瞬間から取れている“基礎ログ”
- 特に first_visit / session_start / page_view / user_engagement の4兄弟が、基本指標の土台
- まず全体像を掴み、次回以降で1つずつ深掘りして理解を固める
次に読む記事:
- 第0回(GA4自動収集イベントマスター講座|全8回まとめ(first_visit / session_start / page_view / user_engagement)こちら:
- 第2回(first_visit詳細):※URLを差し替えてください