GA4・アクセス解析 / 2026.01.06

GA4のsession_startとは?セッション数の正体と「訪問」の考え方を理解する


session_startnアイキャッチ画像

GA4を触っていると、ほぼ毎日見ることになる「セッション数」。
でも実は、その正体はとてもシンプルです。

結論:GA4のセッション数は、基本的に session_start(訪問のスタート合図)の回数です。
この記事では「セッション=訪問」という日本語に置き換えながら、ユーザー数との違いや、さくら整体院サイトでどこを見ればいいかまで整理します。


1 session_startとは?発火タイミングから「新しいセッション」を理解する

1-1 session_startは「訪問のスタートを記録するイベント」

session_start は、GA4が「いま新しい訪問(セッション)が始まった」と判断したタイミングで自動的に記録されるイベントです。Google ヘルプ

イメージとしてはこうです。

  • 初めて訪問したときfirst_visit同じ訪問内で session_start も起きる
  • 2回目以降の訪問:基本は session_start が起きる(初回ではないので first_visit は起きない)

つまり、セッション=訪問単位session_start はその「開始の合図」です。

初回訪問はfirst_visitとsession_startが同時に起き、2回目以降はsession_startが訪問の合図になる図
  • 初回訪問:first_visit + session_start + page_view…
  • 2回目以降:session_start + page_view…

1-2 新しいセッションが始まる条件(まずは“30分ルール”だけ覚える)

GA4のセッションは、公式ヘルプでも「ユーザーがサイト/アプリとやり取りする一定時間」と説明されています。Google ヘルプ+1

そして、まず押さえるべきポイントはこれだけで十分です。

  • 30分間なにも操作(イベント発生)がないと、そのセッションは終了(タイムアウト)
  • そのあとに再アクセスすると、新しいセッションとしてカウントされる

重要な補足(勘違いしやすい点)
UA(旧GA)では「日付またぎでセッションが切れる」説明を見かけましたが、GA4の公式ヘルプでは“セッションの長さに上限はない”とされています。
なので、まずは “30分無操作で切れる” を主軸に理解すると混乱しにくいです。

30分以上操作がないと次のアクセスは新しいセッションになる図


アクセス → (放置30分)→ 再アクセス
= 2セッション

※なお、セッションのタイムアウトは管理画面で変更できます(最大7時間55分)。Google ヘルプ+1


1-3 first_visitとの違いを一言でまとめておく

ここは短く整理します。

  • first_visit:そのブラウザ/端末にとって「初回訪問の合図
  • session_start:そのブラウザ/端末にとって「今回の訪問スタートの合図

1人のユーザーでも、

  • first_visit は基本1回(初回だけ)
  • session_start は訪問のたびに何度も発生

「初回訪問」の仕組みを深掘りしたい方は、第2回(first_visit)


2 セッション数とユーザー数の関係をざっくりイメージしてみる

2-1 ユーザー数・セッション数・ページビューの関係

ここでは日本語に置き換えて理解します。

  • ユーザー数=人
  • セッション数=訪問回数
  • ページビュー(page_view)=ページが表示された回数

たとえば、ある1週間でこうだったとします。

  • ユーザー数:100
  • セッション数:150
  • PV:600

このときのイメージはこうです。

  • 100人が、合計150回訪問した(=平均1.5回ずつ)
  • 訪問1回あたり、平均4ページ見られている(600 ÷ 150 = 4)
ユーザー数は人、セッション数は訪問回数、PVは表示回数という対応表

ユーザー数 / セッション数 / PV の対応表(人・訪問・ページ表示)


2-2 1ユーザーあたりのセッション数が教えてくれること

GA4のレポートでよく見る「1ユーザーあたりのセッション数」は、ざっくり言うと:

どれくらい“繰り返し訪問”してくれているか」の目安

例:

  • 1ユーザーあたりセッション数が 1.1
    → 多くの人が「来て終わり」になっている可能性
  • 1ユーザーあたりセッション数が 3.0
    → 少人数でも何度も来ている(比較検討・ファン化の兆候)

さくら整体院のような業種だと、ユーザーが
「料金を見る → 施術内容を見る → アクセスを見る → 予約する」
のように複数回訪問することもあります。

だからこそ、セッション数は“集客の量”
1ユーザーあたりのセッション数は“再訪・検討の深さ”
として見ると、現場で使いやすくなります。


2-3 仮想データ×Pythonでセッション数を数えてみると…(軽く)

GA4公式ヘルプには、こう書かれています。

  • セッション開始時に session_start が自動収集され、ga_session_id(セッションID)などが生成される
  • セッション数は「ユニークなセッションID数」を推定して計算する Google ヘルプ

つまり裏側の感覚としては、

  • セッション数 = session_id の種類数
  • ユーザー別セッション数 = user_idごとに session_id を何個持っているか

Python(pandas)で表すと、考え方はこんなイメージです(※コードは“雰囲気”だけ掴めればOK)。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame([
    {"user_id": "A", "session_id": 101},
    {"user_id": "A", "session_id": 101},
    {"user_id": "A", "session_id": 102},
    {"user_id": "B", "session_id": 201},
])
# セッション数(= session_id のユニーク数)
sessions = df["session_id"].nunique()

# 1ユーザーあたりセッション数(= userごとのsession_idユニーク数の平均)
sessions_per_user = df.groupby("user_id")["session_id"].nunique().mean()

sessions, sessions_per_user

「GA4で見ているセッション数って、裏側ではこう数えているんだな」という感覚が持てれば十分です。


3 さくら整体院サイトのセッション数をGA4画面で確認してみる

3-1 どのレポートでセッション数を確認するか(まずはここだけ)

GA4で“現場として見る場所”は、まずここです。

  • レポート
    • ライフサイクル
      • 集客
        • トラフィック獲得(おすすめ)
        • ユーザー獲得(新規中心で見たいとき)

ここで セッション数 / ユーザー数 / 新規ユーザー が並んで確認できます。

GA4のトラフィック獲得レポートでセッション数の列を確認する画面

3-2 期間を変えてみて、セッション数の増減を眺める

初心者のうちは、難しい分析より先に「比較の型」を作るのが有効です。

  • 直近7日 vs その前の7日
  • 今月 vs 先月

見るポイントはこの順でOKです。

  1. セッション数は増えた?減った?
  2. ユーザー数は同じ動き?
  3. PV(page_view)はどう?
  4. CV(予約・問い合わせ)はついてきてる?

「増えました」で終わらず、“なぜ増えた(減った)?”の仮説まで一言添えると、レポートが一気に“仕事の資料”になります。


3-3 さくら整体院なら、どんな視点でセッション数を見ていくか

さくら整体院を例にすると、セッション数は次の問いに分解すると使いやすいです。

  • 新規集客が伸びている?
    → 新規ユーザー(=first_visitが関係)とセッションの動き
    ※「新規ユーザー」は first_visit を記録した新規ユニークユーザー数です Google ヘルプ
  • リピーターや検討中ユーザーが増えている?
    → 1ユーザーあたりのセッション数
  • 施策の影響はどこから来ている?
    → トラフィック獲得でチャネル別にセッションを見る(Organic / SNS / Referral など)
  • 成果につながっている?
    → セッション増に対してCV・CVRも確認

そして次回以降の記事(page_view / user_engagement)を読むと、
「訪問したあとに、ちゃんと読まれてる?」「予約に近づいてる?」まで見えるようになります。

(内部リンク導線)

  • 次は 第4回:page_view へ(内部リンク)
  • 最後に 第6回:指標マッピング総まとめ で、ユーザー数・セッション数・PV・CVを“ひとつの地図”にします(内部リンク)

ChatGPT先生と学ぶ session_start ノック(練習問題2〜3問)

session_startノック問題セクションの見出し画像

Q1:session_startとfirst_visitの関係を説明してみよう

問題
同じユーザーが、1ヶ月の間に3回サイトを訪問しました。
そのブラウザに紐づくイベントとして、first_visitsession_start はそれぞれ何回ずつ発生するでしょうか?
また、その理由を自分の言葉で説明してください。

▼解答例

  • first_visit:基本 1回(初回訪問の合図だから)
  • session_start3回(訪問のたびにスタートが記録されるから)

Q2:この数字のとき、ユーザーとセッションはどんな状態?

問題
ある1週間のレポートで、
ユーザー数:80
セッション数:120
でした。どんな状態か、具体的にイメージして説明してみてください。

▼解答例

  • 1ユーザーあたりセッション数は 120 ÷ 80 = 1.5
  • 多くの人は1回だけ訪問、一部の人が2〜3回訪問しているイメージ
  • 仮説としては
    • 「比較検討が起きている」
    • 「リピーターが増えた」
    • 「SNS投稿後に何度か見に来ている」
      などが考えられる

Q3:さくら整体院のセッション数が増えたときに、何を確認する?

問題
さくら整体院サイトで、先月と比べて今月はセッション数が+30%増えていました。
担当者として、原因を確認し、何をレポートしますか?3つ挙げてください。

▼解答例

  1. どのチャネルのセッションが増えたか(Organic / SNS / Referral…)
  2. 新規が増えたのか、再訪が増えたのか(新規ユーザー・1ユーザーあたりセッション数で当たりをつける)
  3. CVがついてきているか(CV数・CVR。増えただけで成果が変わらないなら改善テーマ)

(Pythonへの一言接続)
こういう仮説を、仮想データ×Pythonで“数字として再現する回”も別途用意していきます。


まとめ:セッション数が腹落ちすると、GA4が一気に読みやすくなる

  • セッション数の正体は、基本 session_start の回数(=訪問回数)
  • ユーザー数=人、セッション数=訪問、PV=ページ表示で置き換えると混乱が減る
  • 現場では トラフィック獲得レポートから見始め、期間比較→チャネル→成果(CV)へつなげる

次回は、訪問の中身を表す page_view を整理すると、
「来た人がちゃんと読んでいるか?」が見えるようになります(第4回へ・内部リンク)。


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