GA4のsession_startとは?セッション数の正体と「訪問」の考え方を理解する
GA4を触っていると、ほぼ毎日見ることになる「セッション数」。
でも実は、その正体はとてもシンプルです。
結論:GA4のセッション数は、基本的に session_start(訪問のスタート合図)の回数です。
この記事では「セッション=訪問」という日本語に置き換えながら、ユーザー数との違いや、さくら整体院サイトでどこを見ればいいかまで整理します。
- first_visit(初回訪問)をまだ整理していない方:第2回(first_visit)も合わせてどうぞ
- 自動収集イベントの全体像を先に見たい方:第1回(全体像)へ
1 session_startとは?発火タイミングから「新しいセッション」を理解する
1-1 session_startは「訪問のスタートを記録するイベント」
session_start は、GA4が「いま新しい訪問(セッション)が始まった」と判断したタイミングで自動的に記録されるイベントです。Google ヘルプ
イメージとしてはこうです。
- 初めて訪問したとき:
first_visitと 同じ訪問内でsession_startも起きる - 2回目以降の訪問:基本は
session_startが起きる(初回ではないのでfirst_visitは起きない)
つまり、セッション=訪問単位、
session_startはその「開始の合図」です。

- 初回訪問:first_visit + session_start + page_view…
- 2回目以降:session_start + page_view…
1-2 新しいセッションが始まる条件(まずは“30分ルール”だけ覚える)
GA4のセッションは、公式ヘルプでも「ユーザーがサイト/アプリとやり取りする一定時間」と説明されています。Google ヘルプ+1
そして、まず押さえるべきポイントはこれだけで十分です。
- 30分間なにも操作(イベント発生)がないと、そのセッションは終了(タイムアウト)
- そのあとに再アクセスすると、新しいセッションとしてカウントされる
重要な補足(勘違いしやすい点)
UA(旧GA)では「日付またぎでセッションが切れる」説明を見かけましたが、GA4の公式ヘルプでは“セッションの長さに上限はない”とされています。
なので、まずは “30分無操作で切れる” を主軸に理解すると混乱しにくいです。

アクセス → (放置30分)→ 再アクセス
= 2セッション
※なお、セッションのタイムアウトは管理画面で変更できます(最大7時間55分)。Google ヘルプ+1
1-3 first_visitとの違いを一言でまとめておく
ここは短く整理します。
- first_visit:そのブラウザ/端末にとって「初回訪問の合図」
- session_start:そのブラウザ/端末にとって「今回の訪問スタートの合図」
1人のユーザーでも、
first_visitは基本1回(初回だけ)session_startは訪問のたびに何度も発生
「初回訪問」の仕組みを深掘りしたい方は、第2回(first_visit)へ
2 セッション数とユーザー数の関係をざっくりイメージしてみる
2-1 ユーザー数・セッション数・ページビューの関係
ここでは日本語に置き換えて理解します。
- ユーザー数=人
- セッション数=訪問回数
- ページビュー(page_view)=ページが表示された回数
たとえば、ある1週間でこうだったとします。
- ユーザー数:100
- セッション数:150
- PV:600
このときのイメージはこうです。
- 100人が、合計150回訪問した(=平均1.5回ずつ)
- 訪問1回あたり、平均4ページ見られている(600 ÷ 150 = 4)

ユーザー数 / セッション数 / PV の対応表(人・訪問・ページ表示)
2-2 1ユーザーあたりのセッション数が教えてくれること
GA4のレポートでよく見る「1ユーザーあたりのセッション数」は、ざっくり言うと:
「どれくらい“繰り返し訪問”してくれているか」の目安
例:
- 1ユーザーあたりセッション数が 1.1
→ 多くの人が「来て終わり」になっている可能性 - 1ユーザーあたりセッション数が 3.0
→ 少人数でも何度も来ている(比較検討・ファン化の兆候)
さくら整体院のような業種だと、ユーザーが
「料金を見る → 施術内容を見る → アクセスを見る → 予約する」
のように複数回訪問することもあります。
だからこそ、セッション数は“集客の量”、
1ユーザーあたりのセッション数は“再訪・検討の深さ”
として見ると、現場で使いやすくなります。
2-3 仮想データ×Pythonでセッション数を数えてみると…(軽く)
GA4公式ヘルプには、こう書かれています。
- セッション開始時に
session_startが自動収集され、ga_session_id(セッションID)などが生成される - セッション数は「ユニークなセッションID数」を推定して計算する Google ヘルプ
つまり裏側の感覚としては、
- セッション数 = session_id の種類数
- ユーザー別セッション数 = user_idごとに session_id を何個持っているか
Python(pandas)で表すと、考え方はこんなイメージです(※コードは“雰囲気”だけ掴めればOK)。
import pandas as pd
df = pd.DataFrame([
{"user_id": "A", "session_id": 101},
{"user_id": "A", "session_id": 101},
{"user_id": "A", "session_id": 102},
{"user_id": "B", "session_id": 201},
])
# セッション数(= session_id のユニーク数)
sessions = df["session_id"].nunique()
# 1ユーザーあたりセッション数(= userごとのsession_idユニーク数の平均)
sessions_per_user = df.groupby("user_id")["session_id"].nunique().mean()
sessions, sessions_per_user
「GA4で見ているセッション数って、裏側ではこう数えているんだな」という感覚が持てれば十分です。
3 さくら整体院サイトのセッション数をGA4画面で確認してみる
3-1 どのレポートでセッション数を確認するか(まずはここだけ)
GA4で“現場として見る場所”は、まずここです。
- レポート
- ライフサイクル
- 集客
- トラフィック獲得(おすすめ)
- ユーザー獲得(新規中心で見たいとき)
- 集客
- ライフサイクル
ここで セッション数 / ユーザー数 / 新規ユーザー が並んで確認できます。

3-2 期間を変えてみて、セッション数の増減を眺める
初心者のうちは、難しい分析より先に「比較の型」を作るのが有効です。
- 直近7日 vs その前の7日
- 今月 vs 先月
見るポイントはこの順でOKです。
- セッション数は増えた?減った?
- ユーザー数は同じ動き?
- PV(page_view)はどう?
- CV(予約・問い合わせ)はついてきてる?
「増えました」で終わらず、“なぜ増えた(減った)?”の仮説まで一言添えると、レポートが一気に“仕事の資料”になります。
3-3 さくら整体院なら、どんな視点でセッション数を見ていくか
さくら整体院を例にすると、セッション数は次の問いに分解すると使いやすいです。
- 新規集客が伸びている?
→ 新規ユーザー(=first_visitが関係)とセッションの動き
※「新規ユーザー」はfirst_visitを記録した新規ユニークユーザー数です Google ヘルプ - リピーターや検討中ユーザーが増えている?
→ 1ユーザーあたりのセッション数 - 施策の影響はどこから来ている?
→ トラフィック獲得でチャネル別にセッションを見る(Organic / SNS / Referral など) - 成果につながっている?
→ セッション増に対してCV・CVRも確認
そして次回以降の記事(page_view / user_engagement)を読むと、
「訪問したあとに、ちゃんと読まれてる?」「予約に近づいてる?」まで見えるようになります。
(内部リンク導線)
- 次は 第4回:page_view へ(内部リンク)
- 最後に 第6回:指標マッピング総まとめ で、ユーザー数・セッション数・PV・CVを“ひとつの地図”にします(内部リンク)
ChatGPT先生と学ぶ session_start ノック(練習問題2〜3問)

Q1:session_startとfirst_visitの関係を説明してみよう
問題
同じユーザーが、1ヶ月の間に3回サイトを訪問しました。
そのブラウザに紐づくイベントとして、first_visit と session_start はそれぞれ何回ずつ発生するでしょうか?
また、その理由を自分の言葉で説明してください。
▼解答例
first_visit:基本 1回(初回訪問の合図だから)session_start:3回(訪問のたびにスタートが記録されるから)
Q2:この数字のとき、ユーザーとセッションはどんな状態?
問題
ある1週間のレポートで、
ユーザー数:80
セッション数:120
でした。どんな状態か、具体的にイメージして説明してみてください。
▼解答例
- 1ユーザーあたりセッション数は 120 ÷ 80 = 1.5
- 多くの人は1回だけ訪問、一部の人が2〜3回訪問しているイメージ
- 仮説としては
- 「比較検討が起きている」
- 「リピーターが増えた」
- 「SNS投稿後に何度か見に来ている」
などが考えられる
Q3:さくら整体院のセッション数が増えたときに、何を確認する?
問題
さくら整体院サイトで、先月と比べて今月はセッション数が+30%増えていました。
担当者として、原因を確認し、何をレポートしますか?3つ挙げてください。
▼解答例
- どのチャネルのセッションが増えたか(Organic / SNS / Referral…)
- 新規が増えたのか、再訪が増えたのか(新規ユーザー・1ユーザーあたりセッション数で当たりをつける)
- CVがついてきているか(CV数・CVR。増えただけで成果が変わらないなら改善テーマ)
(Pythonへの一言接続)
こういう仮説を、仮想データ×Pythonで“数字として再現する回”も別途用意していきます。
まとめ:セッション数が腹落ちすると、GA4が一気に読みやすくなる
- セッション数の正体は、基本
session_startの回数(=訪問回数) - ユーザー数=人、セッション数=訪問、PV=ページ表示で置き換えると混乱が減る
- 現場では トラフィック獲得レポートから見始め、期間比較→チャネル→成果(CV)へつなげる
次回は、訪問の中身を表す page_view を整理すると、
「来た人がちゃんと読んでいるか?」が見えるようになります(第4回へ・内部リンク)。