Javaのオブジェクトはゲーム感覚でわかる

Javaを勉強していると次にぶつかるのが「オブジェクト」。そもそもクラスと何が違うのかわからない、メソッドや変数の使い方がピンとこない。そんな体験、ありませんか？
私も最初は「new」の意味が分からず、オブジェクトがごちゃごちゃになり、エラーでコードが止まってました。
この記事では、Javaの「クラスとオブジェクト」の関係を、小学生でもわかるようにやさしく解説します！
「オブジェクトの作り方がわかったらJavaが楽しくなった」「自分でクラスを作れるようになった」などの声も多数あります。
「ヒト」をクラスにして、そこから作られる「大何部さん」をオブジェクトにするといった、悪くないたとええも描きます。
Javaをほんの少し楽しく解れるには、オブジェクトの理解が必須！さあ、いっしょにやってみましょう！

クラスとオブジェクトの違いをわかりやすく
オブジェクトの生成方法とnewの使い方をマスターしよう
フィールドとメソッドを使いこなすために知っておくべきこと
複数のオブジェクトを扱うと混乱するあなたへ：配列とリストの基礎理解
==とequalsの違いをやさしく理解しよう
まとめ〜オブジェクトの理解がJavaを面白くする〜

クラスとオブジェクトの違いをわかりやすく

クラスは「作り方」、オブジェクトは「できたもの」
ゲームで言えば「キャラクターの設定画面」と「そのキャラがフィールドに現れたもの」。
具体例を見てみましょう！

public class Dog {
  String name;
  void bark() {
    System.out.println("Wan!");
  }
}

public class Main {
  public static void main(String[] args) {
    Dog pochi = new Dog();  // ← ここでオブジェクトが作られる！
    pochi.name = "ポチ";
    pochi.bark(); // → "Wan!"
  }
}

これがクラスとオブジェクトの基本構造です！

オブジェクトの生成方法とnewの使い方をマスターしよう

Javaでオブジェクトを作るには、必ず「new」というキーワードを使います。これを使うことで、クラスから実体である“オブジェクト”が生まれます。

「new」は「新しく作る」という意味の英語。
このキーワードを使って、クラスという設計図から実際のオブジェクトを作成します。newがなければ、どれだけ立派なクラスを書いても、その機能は使えません。
だから、Javaプログラミングでは必ず知っておくべき基本の1つです。

たとえば、「Car（車）」というクラスがあったとします。

public class Car {
  String color;
  void run() {
    System.out.println("ブーンと走ります");
  }
}

このクラスを元にオブジェクトを作るには、次のように書きます。

Car myCar = new Car();
myCar.color = "赤";
myCar.run();  // → ブーンと走ります

ここでの new Car() がとても大切な部分です。まさにここで「Car型の新しい車（オブジェクト）」を作っています。

Car：クラス名
new：新しいオブジェクトを作るキーワード
Car()：クラスの「コンストラクタ」（←次で解説）
myCar：変数名（オブジェクトへの名前）

この1行がなければ、車は存在しません。そしてこの車を使って、colorというフィールドに色を設定したり、run()というメソッドを実行したりできます。

オブジェクトを使うには、まず new クラス名() を書いて作るのが大前提です！それがオブジェクト指向プログラミングの第一歩なんです！

フィールドとメソッドを使いこなすために知っておくべきこと

フィールドとメソッドは、オブジェクトの「性格」と「行動」を表します。これを理解すれば、オブジェクトをより自由に使えるようになります。

フィールド（変数）はオブジェクトの「情報」、メソッド（関数）はオブジェクトの「行動」です。
Javaではこれらをクラスの中に定義し、作られたオブジェクトがそれを使う仕組みになっています。
フィールドは「色」や「名前」などの属性、メソッドは「走る」「鳴く」などの動作です。

たとえば、ネコを表すクラスを考えてみましょう。

public class Cat {
  String name;  // フィールド（情報）

  void meow() {  // メソッド（行動）
    System.out.println(name + "がニャーと鳴いた");
  }
}

public class Main {
  public static void main(String[] args) {
    Cat tama = new Cat();
    tama.name = "タマ";
    tama.meow(); // → タマがニャーと鳴いた
  }
}

このように、nameが「情報」、meow()が「行動」です。

フィールドとメソッドを正しく使えると、オブジェクトのふるまいがコントロールしやすくなり、プログラムもわかりやすくなります！

複数のオブジェクトを扱うと混乱するあなたへ：配列とリストの基礎理解

複数のオブジェクトを管理するには、「配列」や「リスト（ArrayListなど）」を使うのが基本です。しかし、それぞれに特徴があるので混乱しがちです。

配列（Array）は、決まった数のデータを順番に並べて使う方法です。一方、リスト（ArrayList）は、必要に応じてサイズを変えられる便利なツールです。

まずは配列の例です：

Cat[] cats = new Cat[3];
cats[0] = new Cat();
cats[0].name = "タマ";
cats[0].meow();

次に、リスト（ArrayList）を使う場合です：

import java.util.ArrayList;

ArrayList<Cat> catList = new ArrayList<>();
catList.add(new Cat());
catList.get(0).name = "ミケ";
catList.get(0).meow();

配列は長さが固定されている一方で、リストは add() や remove() で自由に数を変えられます。
ゲームで言えば、配列は「固定パーティー」、リストは「途中でメンバー変更可能なパーティー」と思えばイメージしやすいでしょう。

配列は「数が決まっているとき」、リストは「数が変わるかもしれないとき」に使うのがオススメです。

==とequalsの違いをやさしく理解しよう

Javaでオブジェクトを比較するときに間違いやすいのが「==」と「equals」の違いです。これを正しく使い分けることがとても大切です。

「==」は「同じモノか（アドレス）」を比べます。一方「equals」は「中身が同じか（値）」を比べます。オブジェクトは見た目が同じでも、違う場所に作られていれば == では false になります。

例えば次のコードを見てみましょう。

String a = new String("hello");
String b = new String("hello");

System.out.println(a == b);       // false（違う場所）
System.out.println(a.equals(b));  // true（中身は同じ）

このように、== は「物理的に同じ場所かどうか」、equals は「内容が同じかどうか」を見ています。特に String や自作クラスでは equals() を使うのが正しい判断です。

文字列やオブジェクトの比較には必ず equals() を使おう！ == は「本当に同じ場所か」を確かめる特別なケースに使います。