「流入元を整理した。LPも直した。離脱ページもファネルも見た。で、結局どれが効いたの?」
改善施策を打ったあとに一番多いのが、打ちっぱなしです。
施策は回したのに、数字で振り返らないまま次の施策に進む。
結果、何が効いたか分からない → 再現できない → また感覚で直す、のループに入ります。
ここを止めるのが 月次レポートです。
ただし、月次レポートの目的は「キレイな資料を作ること」ではありません。
「何が良くなったか」「次にどこを直すか」を数字で判断することです。
この記事では、GA4の標準レポートとスプレッドシートだけで月次レポートを作り、次の一手まで出せる状態を作ります。
📌 前提記事
この記事は、以下の記事で扱った改善施策の「効果検証+定点観測(健康診断)」にあたります。
※ 月次レポートはまず 全体の健康診断(量×質×成果) を揃え、原因特定は 流入元×LP×ファネル で掘ります。
この記事で解決できること / 読むべき人
解決できること
- 月次レポートに「何を載せるか」が決められる
- 前月比・施策前後で「改善が効いたか」を判断できる
- レポートの数字から「次にどこを直すか」をパターンで出せる
- GA4 + スプレッドシートで 毎月5分(初回は30分) で更新できるテンプレを持てる
読むべき人
- 改善施策を打ったが「効いたのか分からない」人
- 毎月GA4を見ているが「何を見ればいいか」が決まっていない人
- チームや自分自身への振り返りを仕組み化したい人
結論(3行)
- 月次レポートは 量(セッション)×質(エンゲージメント率)×成果(キーイベント率) で揃える(=全体の健康診断)
- 最初はスプレッドシート1枚で十分。初回だけ30分で型を作り、2ヶ月目から「前月比」で回せる
- レポートの価値は「キレイさ」ではなく、「次の一手が出ること」
📌 重要:この3指標は「健康診断」です。
どこが悪いか当たりを付けたら、次に 流入元×LP×ファネル で原因を掘ります。
月次レポートの目的は3つだけ
月次レポートを作り始めると「あれもこれも入れたい」となりがちですが、目的は3つに絞れます。
1. 改善の効果検証(Before / After)
施策を打ったら、量×質×成果のどこが動いたかを数字で確認します。
「LP改善をしたらエンゲージメント率が上がった」「フォームを減らしたらキーイベント率が改善した」など、数字で語れる状態にするのがゴールです。
✅ 成果(キーイベント率)は「最重要CV」をキーイベントにした数字で見ます。
例:ブログ/事業サイトなら お問い合わせ完了(thanks) を主に置き、補助で outbound_click / scroll を持つと判断がブレません。
2. 新しい課題の発見(異常検知)
先月まで問題なかった流入元やLPが、今月は悪化していないかを定点で拾います。
たとえば「Organicのセッション急減 → 検索順位が落ちた?」「特定LPのエンゲージメント率急落 → ページ表示が壊れた?」など、放置すると悪化する兆候を早く拾うのが目的です。
✅ 異常の目安(まずはこれで十分)
- 前月比で ±20% 以上動いたら「要チェック」
- セッション↑なのにキーイベント率↓(-30%など) は「質の悪化」のサイン
- 特定LPだけエンゲージメント率が急落したら「表示崩れ/導線ミス」を疑う
3. 次の一手を出す(意思決定の根拠)
「何となく良くなった気がする」ではなく、「ここが改善した → 横展開」「ここが悪化した → 優先で直す」 を判断します。
レポートは作って終わりではなく、「次の一手」で終わるのが正解です。
📌 ポイント
「上司への報告用レポート」と「自分の改善判断用レポート」は目的が違います。
- 上司用:結論(何が起きた/何をする)だけ。数字の根拠は別紙に逃がす
- 自分用:原因特定できる粒度(流入元×LP×ファネル)まで掘る
この記事では 「自分(またはチーム)の改善判断に使えるレポート」 に絞ります。
レポートに入れるべき指標(量×質×成果で揃える)

既存の記事で繰り返し使ってきた 「量×質×成果」 を、月次レポートでもそのまま使います。
ただし月次は「数字を埋める」ではなく、次の一手を出すための健康診断です。
- まずは 量×質×成果 で全体の異常を検知する(=健康診断)
- 異常が出たら 流入元×LP×ファネル で原因を掘る(=原因特定)
見る範囲を「全体 → 流入元別 → LP別 → ファネル」の 4レイヤー に分けると整理しやすくなります。
レイヤー1:サイト全体(まず鳥の目で掴む)
📌 成果(成果指標)はブレさせない
月次レポートの「成果」は、最重要CV(例:お問い合わせ完了 / thanks)をキーイベントとして固定した数値で見ます。
※ scroll / outbound_click などの補助キーイベントは「別枠」で見る(混ぜると判断がブレます)
| 指標 | 見ていること | 判断のポイント |
|---|---|---|
| セッション数 | 来ている量 | 前月比で増減。増えた/減った「理由」はレイヤー2以降で掘る |
| エンゲージメント率 | 関与の質 | セッション増に対して質が落ちていないか(質の劣化を検知) |
| 最重要キーイベント数(例:contact_thanks) | 成果の絶対量 | 施策が成果に繋がったか(まず件数で確認) |
| セッションのキーイベント率 | 成果の効率 | 「量が同じで率だけ動いた」「量が増えて率が落ちた」などの構造を見る |
| (任意)ユーザー数 / 新規ユーザー数 | 流入構造 | セッション増減が人が増えたのか/回数が増えたのかを判断 |
このセットを毎月定点で記録するだけで、サイト全体の健康状態が分かります。
✅ 異常の目安(まずはこれで十分)
- 前月比で ±20% 以上動いたら要チェック
- セッション↑なのにキーイベント率↓(-30%など) は「質の悪化」のサイン
- エンゲージメント率が急落したら「表示崩れ/導線ミス/流入の質変化」を疑う
レイヤー2:流入元別(どこから来た人が変化したか)
参照元/メディアを 5タイプ(Organic / Paid / SNS / Referral / Direct) に分けて、それぞれの 量×質×成果 を記録します。
ここでの目的は「どこが動いたか」を特定して、次の掘り方を決めることです。
確認するポイント:
- 先月と比べて悪化した流入元はないか
- 新しく増えた流入元はないか(SNSでバズった、被リンクが増えた等)
- 増えたのに成果が落ちた流入元はないか(質の低い流入が混ざったサイン)
📌 深掘りルール(これがないと分類しただけで終わる)
- Paid が±20%動いたら:campaign(可能なら source/medium)まで掘る(広告は打ち手が変わる)
- SNS が伸びたら:source(x / instagram / youtube 等)まで掘る(媒体が違えば改善が違う)
- Referral が増えたら:参照元ドメインを確認(どのサイトが送客してるか)
流入元の5タイプ分類と見るべきKPIは、こちらで詳しく解説しています
【GA4実践】流入元別の改善施策|参照元ごとのKPI設定と次の打ち手
レイヤー3:LP別(上位だけ。だが2軸で選ぶ)
全ページを見る必要はありません。
ただし「セッション上位だけ」だと、成果を生んでいる重要LPを見逃すことがあります。
なので、LPは 2軸で抽出します。
- セッション上位:5〜10ページ(来ている量が多い)
- 最重要キーイベント数 上位:5ページ(成果を作っている)
この抽出セットに対して、量×質×成果を記録します。
確認するポイント:
- セッションが多いのに成果が弱いLP(改善候補)
- 先月より成果が落ちたLP(悪化の兆候)
- 成果率が高いLP(勝ちパターン → 横展開候補)
- 成果上位LPの流入元が変わっていないか(レイヤー2と接続して原因特定)
LP別の見方と改善の優先順位は、こちらで詳しく解説しています
【GA4実践】ランディングページの改善施策|流入元別のLP最適化と次の打ち手
レイヤー4:ファネル(施策を打ったら翌月まで追う)
ファネル分析で改善施策を打った場合のみ、ファネルの各ステップ到達率を月次で記録します。
ただし 施策月だけだと、翌月に戻る(改善が持続していない)を見逃すので、最低限 施策月+翌月は追います。
確認するポイント:
- 改善したステップの到達率が上がったか
- 別のステップに落ちポイントが移動していないか
- 翌月も改善が維持できているか(再現性の確認)
ファネルの作り方と落ちポイントの特定は、こちらで解説しています
【GA4実践】コンバージョンファネル分析|落ちる場所を特定して改善案まで落とす(探索テンプレ付き)
📌 運用の結論(続けるための割り切り)
- レイヤー1(全体)とレイヤー2(流入元別)は 毎月必須(健康診断)
- レイヤー3(LP)は 毎月でもOK(ただし抽出は「セッション上位+成果上位」だけ)
- レイヤー4(ファネル)は 施策月+翌月だけでOK(やりすぎると続かない)
最初から全部やろうとすると続きません。まずは「定義を固定して回す」が正解です。
GA4で月次レポートを作る手順(テンプレ)
📌 先に結論
月次レポートは「数字を並べる」ではなく、何が効いたかを再現できる状態を作るものです。
そのために、まず 成果(キーイベント)を固定し、次に 施策ログを残すのが必須です。
方法1:標準レポート + スプレッドシート(おすすめ)
最もシンプルで、最も続きやすい方法です。
- 初回(30〜60分):テンプレ作成+指標定義+キーイベント固定+流入分類ルールを作る
- 2回目以降(毎月5分):転記 → 前月比チェック → 施策ログ更新
事前に決めること(初回だけ)
1)最重要CV(成果)を固定する
- 月次レポートの「成果」は、最重要CV(例:お問い合わせ完了=thanks)をキーイベントとして固定します。
- scroll / outbound_click などの補助キーイベントは、別表(サブKPI)で扱います(混ぜると判断がブレます)。
2)流入元の分類ルールを決める(5タイプ+深掘り条件)
- まずは 5タイプ(Organic / Paid / SNS / Referral / Direct)で月次管理
- 大きく動いたタイプだけ参照元/メディアやキャンペーンまで深掘り
✅ 深掘り条件(目安)
- 前月比で ±20% 以上動いたら深掘り
- セッション↑なのに最重要CV率↓(-30%など) なら深掘り(質の悪化サイン)
手順(2回目以降:毎月5分)
1)サイト全体の数字を取る(健康診断)
- GA4 → レポート → 集客 → トラフィック獲得(期間は統一しやすいのでここ起点にする)
- 期間を 先月(1日〜末日) に設定
- 主要4指標をメモ
- セッション
- エンゲージメント率
- 最重要キーイベント数(例:contact_thanks)
- セッションのキーイベント率(=最重要CV率として使う)
※「キーイベント数」は全キーイベント合算ではなく、最重要CVに固定したキーイベントの数値を使います。
2)流入元別の数字を取る(どこが動いたか)
- 同じ画面(トラフィック獲得)で、ディメンションを 参照元/メディア もしくは デフォルト チャネル グループに切り替える
- まずは 5タイプ(Organic / Paid / SNS / Referral / Direct) の量×質×成果を確認
- ±20% 以上動いたタイプがあれば、そのタイプだけ深掘りしてメモ
- Paid:campaign(可能なら source/medium)
- SNS:source(x / instagram / youtube 等)
- Referral:参照元ドメイン
3)スプレッドシートに転記(+施策ログ更新)
- 数字を転記
- 最後に「施策ログ」を更新(ここが月次レポートの心臓)
スプレッドシートのテンプレ(サイト全体)

✅ 成果列は「最重要CV」に固定(例:お問い合わせ完了=contact_thanks)
| 月 | セッション | 前月比 | エンゲージメント率 | 前月比 | 最重要CV数(contact_thanks) | 最重要CV率(セッションKI率) | メモ(施策ID) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026/1 | 4,520 | — | 58.2% | — | 38 | 0.84% | — |
| 2026/2 | 5,130 | +13.5% | 61.0% | +2.8pt | 52 | 1.01% | S-202602-01 |
| 2026/3 | … | … | … | … | … | … | … |
📌 ポイント
「メモ」は自由記述にしない。施策IDで管理すると、後から追跡できます。
施策の中身は「施策ログ」シートに集約します。
スプレッドシートのテンプレ(流入元別:5タイプ管理)

| 月 | 流入タイプ | セッション | エンゲージメント率 | 最重要CV率 | メモ(異常/深掘り) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026/2 | Organic | 2,810 | 63.5% | 1.2% | — |
| 2026/2 | Paid | 1,050 | 52.1% | 0.7% | ±20%超→campaign確認 |
| 2026/2 | SNS | 480 | 58.0% | 0.3% | x増、instagram横ばい |
| … | … | … | … | … | … |
📌 5タイプの表は「健康診断」。
変動が大きいタイプだけ、下の「参照元/メディア深掘り表」で掘ります。
(任意)深掘り用テンプレ(参照元/メディア:動いた時だけ)
| 月 | 参照元/メディア | セッション | エンゲージメント率 | 最重要CV率 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026/2 | google / organic | 2,810 | 63.5% | 1.2% | — |
| 2026/2 | google / cpc | 1,050 | 52.1% | 0.7% | campaign別に確認 |
| 2026/2 | instagram / social | 480 | 58.0% | 0.3% | 投稿頻度↑ |
| … | … | … | … | … | … |
施策ログ(これがないと3ヶ月後に詰む)

✅ 施策ログは「何が効いたか」を再現するための最低条件です。
月次レポートのメモは文章ではなく、構造化して残す。
| 施策ID | 開始日 | 対象レイヤー | 対象(流入元/LP/ステップ) | 施策内容(短く) | 狙う指標(量/質/成果) | 期待値 | 結果メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| S-202602-01 | 2026/02/10 | LP | LP-A | FV見出し差し替え | 質→成果 | CV率+0.2pt | 翌月確認 |
| S-202602-02 | 2026/02/18 | Paid | campaign=xxx | 広告文AB | 量→成果 | CV数+10 | 進行中 |
方法2:探索(自由形式)でGA4内比較(深掘り用)
スプレッドシートに加えて、GA4内で深掘りしたいときに使います。
- GA4 → 探索 → 自由形式
- 行:デフォルト チャネル グループ / 参照元/メディア / ランディングページ(目的に応じて)
- 値:セッション / エンゲージメント率 / 最重要CV数 / 最重要CV率
- 期間を 今月 と 前月 で切り替えて比較
メリット:GA4内で完結する。ディメンションを自由に切り替えられる。
デメリット:施策ログと紐づけて蓄積しにくい(後からなぜ動いたかが薄れる)。
→ スプレッドシート(施策ログ)との併用がベストです。
探索の基本操作は、こちらの記事内でも解説しています
【GA4初心者向け】セッション数の定義と見方を完全解説|誤解しやすいポイントも
方法3:Looker Studio連携(将来の選択肢)
GA4をLooker Studio(旧データポータル)に接続すると、自動更新のダッシュボードが作れます。
ただし、最初から作ると作って満足になりやすいので順番が重要です。
判断基準:
- データが 3ヶ月以上 たまった → Looker Studio移行を検討(指標のブレが消えてから)
- まだ 3ヶ月未満 → スプレッドシートで十分(まず習慣化)
最初から完璧なダッシュボードを作ろうとしない。
まずは「最重要CVを固定」→「施策ログを残す」→「毎月5分で回す」 が最優先です。
比較の型(前月比 / 施策前後)

数字は「単体」で見ても意味がありません。
比較して初めて「良い/悪い」が判断できます。比較の型を2つ押さえます。
前月比(基本の定点観測)
- 毎月の同じ期間(1日〜末日)で比較
- GA4のレポートで期間設定 → 「比較」で「前の期間」を選ぶだけ
✅ 異常の目安(まずはこれで十分)
- 前月比で ±20% 以上動いたら「要チェック」
- セッション↑なのに最重要CV率↓(-30%など) は「質の悪化」サイン
⚠️ 大きく動いたときの疑う順番(誤判定防止)

- 暦要因:祝日・連休・月の日数差(28日 vs 31日)
- 計測要因:タグ変更/GTM更新/キーイベント定義変更/同意設定/IP除外の変更
- 流入構成:広告開始停止、SNSバズ、被リンク増減、検索順位変動
※ ここを飛ばすと「施策が効いた/効いてない」を誤判定します。
施策前後(改善の効果検証)
改善施策を打ったときは、前月比に加えて 施策の前後比較 もやります。
- 施策を打った日を起点に、同じ日数の前後を比較
- 例:2/1にLP改善 → 施策前(1/18〜1/31:14日間)vs 施策後(2/1〜2/14:14日間)
✅ 比較条件を揃える(これがブレると全部ムダ)
施策前後は、最低でも次の3つを揃えて比較します。
- 流入元(チャネル):Organicだけ / Paidだけ など
- デバイス:PC / スマホ(できれば分ける)
- LP(同一ページ):対象LPを固定して見る
(余裕があれば:新規/リピーターも揃える)
📌 ポイント
施策前後は最低でも 7日以上(できれば14日)で比較してください。
1〜2日では母数が少なく、偶然の振れと区別がつきません。
⚠️ 施策前後で先に見る順番(時短)
- 計測(DebugView/イベント):そもそもCVが取れているか
- ファネル/LP:どこで落ちているか
※ 計測が壊れていると、ファネル分析は全部ムダになります。
レポートから「次の一手」を出す(読み方テンプレ)

月次レポートの最大の価値は、「次にどこを直すか」が出ることです。
量×質×成果の動き方で、まずは以下のパターンに当てはめます。
📌 前提
成果は 最重要CV(例:お問い合わせ完了=thanks) をキーイベントとして固定して見ます。
scroll / outbound_click などは補助(別枠)です。
パターン1:量↑ 質↓(流入は増えたが質が落ちた)
よくある原因:広告やSNSで新しい流入が増えたが、訴求がズレていて離脱が増えた
次の一手:流入元別に「質×成果」を確認し、悪化している流入元を特定する
- エンゲージメント率だけで判断しない(最重要CV率もセットで見る)
→ 【GA4実践】流入元別の改善施策 で切り分け
パターン2:量→ 質→ 成果↓(セッションも質も変わらないのにCVが落ちた)
よくある原因:CV導線(フォーム/CTA/料金ページ)の問題、または計測漏れ
次の一手:まず計測を確認 → 次にファネルで落ちポイントを特定
- 計測が怪しい:DebugViewで先に確認(イベントが取れているか)
- 計測がOK:ファネルで落ちポイントを確認(どこで落ちているか)
→ GA4のDebugView使い方完全ガイド で計測確認
→ 【GA4実践】コンバージョンファネル分析 でファネル確認
パターン3:特定の流入元 or LPだけ悪化(局所的に崩れた)
よくある原因:検索順位の変動、広告の停止/予算変更、SNS投稿の頻度低下、特定LPの表示崩れ
次の一手:悪化した「流入元 × LP」の組み合わせで詳細を確認
- 流入元別で悪化が見えたら、その流入の 上位LP に絞って見る
- LPだけ悪化なら、流入構成(どこから来てるか)が変わってないか確認
→ 【GA4実践】流入元別の改善施策 × 【GA4実践】ランディングページの改善施策
パターン4:全指標が改善した(良い状態)
次の一手:勝ちパターンの横展開。成果が出た施策を他のLP/流入元にも適用する
やること:施策ログ(施策ID/開始日/対象/狙い指標)を残して、来月以降も再現できる状態にする
パターン5:量↓ 質→ 成果↓(流入が落ちて、そのまま成果も落ちた)
よくある原因:SEO順位低下、広告停止、季節性、SNS露出減
次の一手:まず「どの流入が落ちたか」を特定 → その流入の上位LP/検索クエリ/キャンペーンを確認
- Organicが落ちた:検索順位・クエリ・主要LPの変化を見る
- Paidが落ちた:配信停止/予算/入札/広告審査を確認
- SNSが落ちた:投稿頻度・導線・リンククリック(outbound_click)を確認
📌 ポイント
この型に当てはめれば、レポートを見た瞬間に「次の動き」が決まります。
目標は 「レポート → 次の一手」が5分で出る状態です。
迷ったら、まず (1)計測 →(2)流入 →(3)LP →(4)ファネル の順で潰してください。
次のステップ:2ヶ月目からレポートが「意思決定ツール」になる
初月は型作りなので、正直まだ価値は薄いです。
でも、来月も同じシートに転記すると 2ヶ月目から前月比が出て、初めて「良い/悪い」を判断できるようになります。
さらに 3ヶ月たまると「ブレ」ではなく「傾向」が見え始め、レポートの価値が一気に上がります。
毎月やること(固定化)
- 毎月 同じ日(第1営業日 or 毎月3日など) に5分で転記する
※ 月初1日は忙しいことが多いので「同じ日にやる」を優先 - 転記したら 前月比で±20%動いた箇所だけをメモする(全部見ない)
- 最後に 施策ログ(施策ID) を1行更新して終わり
✅ ゴール
「数字を見る → 異常だけ拾う → 次の一手が決まる」 を毎月5分で回すこと。
3ヶ月たまったら見える“傾向”の例(次の一手に直結)
- Organicのセッションが2ヶ月連続で減少
→ 検索順位/主要LPの変化を疑い、Organic×LPで深掘り - セッションは横ばいなのに最重要CV率が2ヶ月連続で低下
→ フォーム/CTA/料金ページなど「CV導線」を優先して改善 - 特定LPだけ成果が落ち続けている
→ 表示崩れ/導線変更/訴求ズレを疑い、LP改善の優先順位を上げる
この記事の完了条件(ここまでやればOK)

- 最重要CV(例:お問い合わせ完了=thanks)をキーイベントとして固定した
- 先月分をシートに転記し、前月比を見る準備ができた
- 施策ログ(施策ID/開始日/対象/狙い指標)を残せる形にした
- 次月は「同じ日」に転記する予定をカレンダーに入れた
関連記事(迷わない導線:まずはこの3本)
- 流入元別の改善施策(レポートで“どこが動いたか”を掘る)
【GA4実践】流入元別の改善施策|参照元ごとのKPI設定と次の打ち手 - LP改善(成果が落ちたLPの改善優先度を決める)
【GA4実践】ランディングページの改善施策|流入元別のLP最適化と次の打ち手 - 計測が怪しいときの確認(数字がおかしいと思ったら最初に見る)
GA4のDebugView使い方完全ガイド【確認ポイント10選+見間違い3つ】初心者向け
(必要になったら読む:状況別の追加)
- ファネル分析(CV導線の効果検証をしたいとき)
【GA4実践】コンバージョンファネル分析|落ちる場所を特定して改善案まで落とす(探索テンプレ付き) - セッション数の定義(「セッション」の数え方が怪しいとき)
【GA4初心者向け】セッション数の定義と見方を完全解説|誤解しやすいポイントも